第23章

前田南が欲しかったのはまさにこの世論の高まりだった。

彼女はさらに、いくつかの注目を集めるコメントを選んで返信した。

「私はただのお荷物で、望月家ではまるで透明人間です。どんな発言権があるというのでしょう。今、警察に通報したところで、波紋を広げられるとは思えません。本当に辛いんです。ただ普通に学校に通いたいだけなのに...」

「建築院のこと。それも知りました。表裏のある人間が国の大黒柱になるのを、黙って見ているべきなのでしょうか?知らなければ知らないままでしたが、知ってしまった以上、自分の良心に背いて見て見ぬふりはできません」

「今、本当に途方に暮れています。どうすればいいのか分かり...

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